「Java」タグアーカイブ

Java スレッド処理でsynchronizedを利用する場合の注意(マルチスレッド)

Javaで同期処理を実装する場合、メソッドにsynchronized修飾子をつけて、複数スレッドからの呼び出しを抑止することができます。つまり、2つのスレッドが同時にメソッドを呼び出した場合、先に呼び出したスレッドの処理が優先され、後から呼び出したスレッドは先行するスレッドが終了するまで待たされることになります。

しかし、これには少し注意しなきゃいけないことがあります。それは、「synchronizedメソッドは、そのメソッドが属するインスタンスが複数ある(マルチスレッド)場合は機能しないということです。」

では、マルチスレッドで同期処理を実装するには、どうしたらいいのかというと、下記のようにグローバルに参照可能なロック用オブジェクトを作成して、排他制御をする実装方法があります。

このような実装であれば、Globalクラスのlockというクラス変数のロックがとれない限り、そのスレッドの処理は待たされることになり、複数スレッドによる同期処理を実装することができます。

単に、「なんでもsynchronizedを付ければいいんでしょ?」で実装していた自分が恥ずかしい。。。
(´;д;`) 


【要注意】JavaのFileクラスでrenameToメソッドによるファイル移動

Javaでファイル操作をするときの一番基本的なクラスであるFileクラスには、File操作のためのメソッドが数多く用意されています。
https://docs.oracle.com/javase/jp/8/docs/api/java/io/File.html

その中に、renameToというファイル移動(パスの変更)を行うためのメソッドがあります。

しかし、このrenameToというメソッドを使うには注意が必要です。APIリファレンスはこのように書かれています。

「ファイルシステム間で移動できないことがある」とさらっと書いてありますが、私はこれを見落としており、renameToの戻り値がfalseになってしまいました。Linuxでいうところのパーティションをまたがっていたり、AIXのファイルシステムをまたぐ場合のファイル移動はこのメソッドを使うことはできません。

同じく、APIリファレンスに書いてありますが、Filesクラスにはプラットフォームに依存しないmoveメソッドがあります。が、これはJava 7以降のことなので、Java 6はこんな感じでファイルをコピーして、削除する処理を自作しないといけないです。

今の現場が未だにJava 6を使っており、こんなものまで自分で実装しなくてはならないとは、、、早くバージョンアップしないだろうか。。。


JavaプログラムのHTTP/HTTPS通信でプロキシを経由させる

IBMのWatson APIをいろいろ試してみたくて、職場のPCでJavaから呼び出しみたが、以下のようなエラーがでてしまった。。。

(うすうす感づいてはいたが。。。)自宅のPCでおなじJavaを動かすとなんの問題もなく動いた。(ちなみに、試したのはDocument Conversionというサービス)

つまり、職場のネットワークからだとつながらないということがわかり、職場はプロキシサーバがあるので、プロキシサーバを通すように以下のJVMのシステムパラメータを設定して動かしたところうまくいった!!

パラメータ 内容
http.proxyHost プロキシサーバのホスト名(HTTP)
http.proxyPort プロキシサーバのポート番号(HTTP)
https.proxyHost  プロキシサーバのホスト名(HTTPS)
https.proxyPort プロキシサーバのポート番号(HTTP)
http.nonProxyHosts プロキシを省略して、直接到達するホストのリスト。各ホストを “|” で区切ることで複数指定可能。

プロキシの指定の方法は2つある。

方法1:ソースコードで指定する


Javaソースの中で直接指定します。

●サンプル

方法2:起動パラメータで指定する


Javaの起動パラメータで直接指定します。

 ●サンプル

もちろん、Eclipseのプロジェクトの”右クリックメニュー” → “実行” > “実行の構成を開く” > “引数タブ” > “VM引数”で指定してもOK。