「アクセス解析」タグアーカイブ

JavaScriptの無名関数の実行

JavaScriptの実行を無名関数にして、意図しない変数の上書きを防止します。

基本的に、普通に宣言したJavaScriptの変数はグローバルなので、注意しないと意図しない変数の上書きや、エラーが発生することがあります。そのような時には、無名関数化して実行させることでエラーを回避できます。

 書き方

 この書き方をするだけで、varで宣言した変数がローカル変数となり、ほかのJavaScriptが定義した変数を上書きすることが無くなります。

使いどころ

例えば、私が経験した実例としては、Webページのコンテンツのデザイン・制作をA社に依頼して、もらったHTMLにB社のアクセス解析タグを埋め込みました。すると、コンテンツ側もアクセス解析ツールのタグ側もユーザエージェント(OSやブラウザ)の判定結果を同じ変数名の変数に格納しており、競合してエラーになりました。

このような場合、ページ上の他の処理に影響を与えないような書き方をすることが望ましく(特にこの場合はアクセス解析ツール側が)、上記のような無名関数による実行が有効です。

実行例

 上記を実行すると、「num=2」が2回表示されます。決して無名関数内で宣言したnumで上書きされることはありません。もし、5~7行目が無名関数になっていない場合、2回目のalertに影響が出てしまいます。そして、もし、5~7行目がアクセス解析タグの処理の場合、それ以外の部分の本来のページ描画の処理に悪影響を与えることになってしまいます。(サンプルコードが雑ですいません。。。)

このやり方は、いろいろな人が一つのコンテンツに手を加える場合、特にアクセス解析タグのように後から入れることが多いもので有効ですので、私は無名関数化して、画面上の既存の処理に影響を与えないようにしています。(^∀^)


Google Analytics で見つかった不審なアクセス:リファラースパム

最近、Google Analytics のレポートを見ていると不審なアクセスがあったので、調べてみたが、どうやらリファラースパムというものらしい。

Google Analyticsに残っていた不審なアクセス

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これはある日のこのブログへのアクセス元の国です。このブログは日本語でしか書いてませんので、ロシアからのアクセスがこれだあるのはおかしいのです。さらに、ロシアからのアクセスでセグメントを作成してみると、ロシアからのアクセスはすべて同じページを参照していました。

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Co.lumbなんてページは作っていないし、アクセスしてもトップページが表示されるだけです。ますます怪しいです。

次に流入経路を確認しました。結果すべて、リファラー流入でした。

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「forum.topic57216077.darodar.com」と「shopping.ilovevitaly.com」両方とも当然見覚えありません。

リファラースパム

同じようなアクセス情報を検知している方がいないかネットで調べてると、何人かの方も同じようなアクセスがあったようで、どうやらこれはリファラースパムと呼ばれるアクセスのようです。

今回のようなアクセスの痕跡を残して、サイト管理者にリファラーをクリックさせるというスパムのことのようで、私自身、気になってまんまとクリックしてしまいました(笑)。

ちなみに、アクセスしてみると何回かリダイレクトされて↓のようなショッピングサイトに飛ばされました。

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これらのサイトに自分のサイトへのリンクが存在するはずもなく、「じゃあ、なんでリファラー流入として計上されているの?」ということになります。これも調べてみると、これを仕掛けている人は、手当たり次第、いろいろなGoogle AnalyticsのUA番号へのアクセスを発生させて、痕跡を残しているみたいです。

対策

別にリファラーをクリックしなければ害はありませんが、正確なアクセス情報の集計を妨げていることは明らかなので、とりあえず暫定措置として、ページタイトル「Co.lumb」へのアクセスをフィルタリングにより除外して、経過観察中です。

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以上。


おすすめ書籍:入門 ウェブ分析論

アクセス解析の業務に関わる方におすすめの書籍です。

入門 ウェブ分析論 ―― アクセス解析を成果につなげるための新・基礎知識 増補改訂版

アクセス解析をするためには、大きく分けて2つのスキルが必要です。

  • 業務スキル:どんなアクセス情報を集めて、解析してサイトのパフォーマンス改善を検討する。→アクセス解析の要件を決める。
  • 技術的スキル:Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを導入し、アクセス解析の要件通りの情報を収集するための設定を行う。

つい先日からあるWebサイトのアクセス分析を担当しているのですが、アクセス分析素人の私にとってこの本はとても役に立ちました。

私は主に、技術的な面を担当しているのですが、「こんなデータがほしい!」と言われたときにどこからどういうデータを抽出するればいいかというのがこの本でよくわかりました。

業務スキル、技術スキルの両方について書いてあり、著者のノウハウが詰め込まれているように思います。ちなみに、基本的にGoogle Analyticsを例にとって解説されています。とにかく、アクセス解析に関わる方にとっては一読の価値ありの書籍です。(v^ー°)